水無月雑記

毎日毎日毎日毎日毎日自分が立てた予定と自分が立てた予定の間で走らされたり食事を諦めさせられたりしている。こんなに焦るくらいならもう少しゆとりのあるスケジュールにするべきだった、と毎回同じように思う。でも、予定をこなしている最中は「多少疲れてでもこれをしてよかった、家でゆったりしていたらこんな感情は湧かなかった」とか思うからいつまでも改善されない。大人になったら何もしないことを認められるようになるのかしら。大人になるのがいつなのかは置いておいて、しばらく無理そうだ。じっとしていると暗鬱になる。死ぬ直前まで走っているのなんて恥ずかしいよ。時間の感覚も掴めないまま死ぬんでしょ。計画性のない人だったねぇと言われて終いよ。70歳とかで歌舞伎町を全力疾走して開演ギリギリにハイジアV-1とかに行くの嫌すぎる。70歳は走らないでほしいし歌舞伎町に行かないでほしいし、ゆったり座れる座席の演芸場とかに行ってほしい。パイプ椅子の劇場はキツいよたぶん。

 

先日も時間があまりにもなかったので急いでいる人のレベルを越す速度で走っていた。そこそこ足が速いほうなので、街中では許されないくらいのスピードを出してしまう。女の法定速度、超過では?と思い、間髪入れずにそんなこと思うなと思う。思って、思うなと思う。これだけで日常が形成されているような気がする。社会人は家で昼間からおもしろAVレビュワーブログなんぞ読んでいる場合ではないと予定を詰め込んだ生活を送っている。これまでも基本的には忙しくしているのが好きだったが、アルバイトを増やしたのに遊びや人と会う予定も増やしているから当然の如くパツパツ。誰に頼まれた訳でもなく1日に4つ予定がある日がザラにある。頭があまり良くないのだろう。なんだかんだこの生活も始まって3ヶ月だが、想像していたよりかは楽しく元気にやれている。

6月中盤から後半にかけては手首に謎の湿疹が出る代わりにカス睡眠カス食事でも健康でいられた。このまま湿疹が全身に出ることで何も食わず寝ることもせず生きられる命になったら便利だけど、多分面白くないし気持ち悪い。気持ち悪いのって面白いから許されているのに。

指令も受けたのでここ数日はたくさん寝た。睡眠時間が2時間でも9時間でも等しく昼間に眠い。原因はわからないけれど単純に無駄なエネルギーを消費しすぎているだけだと思う。そうなると睡眠時間が長いのは損なのではないかという間違った疑問が湧いてくる。お化粧が普段より綺麗にできた気がしたので、睡眠時間が長かったおかげ、ということにする。寝ることのポジティブキャンペーンをしよう。そう思った矢先バイトに寝坊して遅刻したので、やはり寝るのは向いていないと思えてしまう。ないものに責任を擦り付けていて死んだほうがいい。一度睡眠に甘えはじめると身体が死にゆく。頼むから「適度」をわかってほしい。

 

この前、高円寺駅から電車で向かいに座っていた男性。30代で小太り、ダメージジーンズ黒Tシャツちょっと変わった黒のサンダル。大きめのiPhoneをいじっている。ギャルソンのクリアトートバッグには真っ黒の大きなポーチと1冊の本だけが入っていた。真っ黒の表紙に白の明朝体『その問題、経済学で解決できます』の文字。ちょっと。見せる用の本すぎる。色で選んできただろ、という感じがする。だったらいっそのこと見せるための洋書とかの方が振り切っていていい。殺すなら殺しきってくれ。ギャルソンのバッグに入れてトータルコーディネートを完成させる、シックでシンプルなデザインの表示だと思ったのであろう。でも私みたいな面倒な人に「あの人はその問題を経済学で解決しようとしているんだ、もしかしてその人を見ている私たちへのメッセージだろうか、みんなの問題を経済学で解決できることをを伝えるためのクリアバッグだろうか、透明じゃないバッグだったらそのメッセージは伝わらないもんな」とかを思われてしまう。あとそのファッションをしたいなら少し痩せた方がいいぞ思いかけて、そんなこと思うなと思った。セーフセーフ。思って、思うなと思う ※くりかえし

 

朝のアルバイトに新しい人が入ってきた。編集系と仕事とのことだったので、私も少し文章を書く仕事をしています、編集の仕事って大変ですねぇみたいな当たり障りのない話をした。すると近くにいた同僚のおばさんに「え!〇〇さん文字書けるの!」と言われた。この人に私は文字を書けない子だと思っていたのだろうか。日本の教育はそこまで酷くないですよ。どんなこと書いているの、と聞かれたのでなんとなく返したが、かなり上の空だった。私なんてちまちま文章を書くことから枝分かれしているような命なのに、そうは見えていないのかと驚いた。なにもじゃあ文字を書いていそうな空気を纏っているかと言われればそうではないと思うけれど、「書けるの!」と感じるというのは相当ではなかろうか。仮に私が人を殺せるくらいのネイルにバチバチつけまつげで店長にタメ口で喋る人間だったらわかる。でも私はすっぴんメガネ一つで半分寝てる人。あ、半分寝てるから頭が回転しているわけがないと思われているのかも。それなら納得。そうなると朝の私はどれだけアホに見えているんだ。あそこにいる私は空の私なのかな。突然知らない自分にぶつかるのは嬉しい。定期的にぶつかっていきたい。ぶつけられたい。

 

もうひとつのぶつかった話し。

中学の頃の同級生から連絡が来た。男。サッカー部。ムードメーカー。私が学校を辞めてからもちょけたLINEがたまーに来る。私に連絡を寄越せる度胸のある人がそもそもいないので、いつも気が向いた時に返信をしている。好きみたいな内容を送られてきたこともあったが、複数人でふざけているノリだと予測できるので適当にあしらってきた。学校を辞めてそこそこ経ち、向こうも環境が変わって私なんかのことを忘れている時期なのにまた連絡が来た。SNSを見られているらしい。そうか、SNSをしていると忘れられていそうな人に忘れられないのか。知らなかった。例の如く、まったく温度感のわからない付き合いたいが来たので適当にこちらもふざけ返したが、その後ダラダラと返信がくる。

そろそろ無視しようと思ったとき「好きな人できたことある?」と送られてきた。「ありますが」と返したら「憧れとかじゃなくて好きだよ?」と言われた。お前に何がわかるのだと思いながら「馬鹿にされているのだろうか」と返した。すると「違う笑 でも小学校とかでしょ」と。続けて「最後に人を好きになったのはいつ?」と来たので大変困った。たしかに学校に通っていたときはあほぼ人と話していなかったけれど、そのせいで小学校で好きが止まっている人だと思われている。姿形が暗い中学生の記憶で止まっているならまだしも、SNSを通じてリアルタイムで私の今を捉えているのに。何も知らない人から見れば誰かを好いているようには見えないということ。趣味や仕事に没頭している人間という見え方だろうか。その見方の人が大多数なのかな。私は私を知っているし私に近い人も私を知ってしまっているから、パブリックイメージに抱きついて離して抱きついてはいなくなってしまっている。自分のことを考えて、自分のことをみて、他人の目に映った自分を見ている。ナルシストも大概にしてくれ。

 

少し前にテレアポでめちゃくちゃ嫌な客に2連続で当たる日があった。ホルモンバランス的にベースであまり元気のない日だったのに、しっかり傷つく言葉を投げられたのでとてもとても珍しく落ち込んだ。涙も出た。今日は無理だ、と思って塞ぎ込んでいたが、1時間後には取りにくい契約をきちんと獲得。一歩も動くことなく、リフレッシュに何かをすることもなく、ただの時間経過でメンタルを回復させてなんなら強くなっている。己の生命力を再認識する出来事だった。悲しみの渦の中にいるときはそんな気力はないけれど、線上を越したタイミングからはそれが原動力になっているかもしれない。きちんと全員を潰そうという意識がある。

 

つくづく自分は困難や苦悩が好きだなぁと感じる。嫌な客に当たって凹んでいるときもどこか外側の遠くの遠くにいる私はニヤニヤしている。マイナスがあればプラスがあるを信じているからだろうなぁとは何となく分析できていた。悪いことがあった分もっと良いことが起こるなら、悪いことなんてどんとこいという姿勢。でもこの日には新たにもう一つ気づいた。プリキュアだ。プリキュアって大体一度敵に倒されて、傷だらけでボロボロになる。けれど、「私たちは絶対に負けない」「プリキュアは勝つ」とか言ってボロボロから復活して最終的に敵を倒す。このマインドが染み付いているせいで、苦しい出来事が起こると塞ぎ込みながらも「私なら絶対に負けない」という自信に火がついてしまう。結局思った通りに勝てるし。何でもかんでもプリキュアの精神性に強い影響を受けているのは間違いない。

 

ヒーローやヒロインが敵にやられてボロボロになっている姿からSM/リョナに目覚めてしまう子供多数いるらしい。大人になってSM好きな人にキッカケを尋ねて「戦隊モノの~」と答えられた経験あり。これは本当に関係のない話だった。ゲッツ&ターン&フォゲッツ(記憶を消せるダンディ氏)

 

6月終了。今月もカードの限度額問題があったので月末数日は切符で移動していた。アホにもほどがある。新しいカードを申し込んだので来月こそ大丈夫なはず。テレアポの成績が良すぎて1つの商品に関しては時給が1800円ほどになった。ガールズバーで働いているのか。会う人会う人に近況を話して立派な人間に見られてしまうというのが今の唯一の悩み。私は何も立派ではない。1週間だけ悩みあぐねいていたけれど、あれは梅雨みたいなものだったと捉えようか。今はこれといった悩みなし。7月は新しいことも着手したいわねぇ。